2019年 10月 27日
十五の春2
人気ブログランキング応援のワンクリックをお願いします!
新しくなった「青葉ホームページ」はこちらをクリックしてください。
青葉塾のホームページはこちら
2019年10月27日(日)
2606号 「十五の春その2」
今回、バックナンバーをベースにして、加筆、訂正しながら書いてみます。
記事を書いた当時と、自分自身の基本的スタンスは変わっていないはずです。
しかし、記事のデータ等がその当時のものとなりますのでその点に注意してご覧下さい。
「十五の春3」
十五の春を考えるシリーズの3です。
民主党政権になり、高校無償化により私立に対する垣根が低くなったように思います。
ここ苫小牧では、全国的に有名な駒大苫小牧高校が2年ほど前から、特待生認定をどんどん出しています。私立専願にする場合は、中位以上の成績で特待認定がもらえ奨学金がでます。返還の必要もありません。無償化による年間12万円ほどの補助金とあわせると、実質、学費が無償となるのです。これは効きました。当塾でも苫西なら大丈夫といった生徒が、学校推薦、特待認定で駒澤に進学していったケースがでてきました。以前では考えられないことです。
以前は私立は学費が高いので、何としても学費の安い公立に入ってもらわなければ・・・といった風潮がありましたが、私立の特待制度、また高校無償化の補助金によって、駒澤ほどではありませんが、他の私立でも成績上位の生徒は、学費がかからないようになっています。
北海道の場合は公立高では授業料は年額118800円です。駒大苫小牧が321600円、道内で一番高い、立命館慶祥で年間682000円となっています。他には、札幌第一で372000円、札幌日大で394800円、北海で380400円となっています。2011年度実績。
私立は公立の3倍、立命館慶祥に至っては公立の6倍の学費がかかります。さらには高校は3年間ですから、入学金も加えると約100万円もの差がでることになります。長く、この差が公立高の人気を支え、私立と公立の大きな差となっていたのです。
※駒大苫小牧では中3の2学期、5教科で17点以上で全額免除となります。(専願入試ですが)
オール3で15点です。あと4が2つで全額免除ですので、だいたいFランク相等です。受験生にとっては「美味しいお話」ですね。
「十五の春4」
十五の春シリーズです。いままでのまとめをしてみます。
中学では安全主義の進路指導、つまり、十五の春は泣かせないといった指導。学習塾は、進学実績のために一ランク上の進学をすすめているので十五の春に泣く子がでてくるので悪。構図としてはそんな感じでしょうか。道新の記事はそんな感じだったと思います。典型的な、マスコミ的な記事です。しかし、それは一面にしかすぎないと思います。一番のポイントは、最終的に決められるのは各ご家庭だということです。中学の先生も、学習塾の先生もあくまでは第三者だということです。無論、合格することが一番ですが、まず学費の面で、公立と私立の差が縮まっているということでしょう。それによって、保護者側の「だめでも・・・・」の思いが以前よりも強くなっていることを見逃してはいけません。
※価値観が多様化していることも間違いがありません。私学はそれぞれに「建学の精神」があり、学業以外に部活で顕著な特色をもった学校は一杯あります。勉強が苦手な子でも、その部活が優秀であれば今は「特待」がばんばん来ます。勉強は好きじゃないし・・・部活したいな~であれば、「特待」に乗らない手はありませんね。ただ、塾屋の立場でいえば、勉強できるときに勉強してほしいな~とも思います。部活で特待になっても、ずっと部活で生きていくことはできないはずです。いずれ、社会に出てお父さん、お母さんにならなければいけないのです。
続きます。
一回、応援のワンクリックをお願いします!
人気ブログランキング
by Topzemi-aobajuku
| 2019-10-27 21:50
| 大野木塾長
|
Comments(0)