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立命


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2018年5月30日(水)
2536号  「立命」

そういえば、何でもないようで、
自分を知り、自分を尽くすことほど、
難しことはない。
自分がどういう素質、能力を天賦されているか、
それを称して「命」という。
それを知るのを「知命」という。
知ってこれを完全に発揮してゆくのを
「立命」という。

安岡正篤



自分の命を知ることは難しことです。
多くの人たちは、日々を何とはなしに過ごし、
一生を終えていくことになることでしょう。
しかし、そうではあってならないと、
己をの命を自覚し、それを周りの人の
ために発揮してゆく人もおられます。

しかし、そんな大上段に構えなくとも、
日々の生活の中で、人様の迷惑にならないこと
ちょっとした優しさを見せることなど
自分ができることは一杯あるように思います。


同じ一生なら、自分の天賦の命を知り
それをまわりの人のために役立てるような
そんな生き方ができるように心したいものです。


立命とくれば「立命館」がすぐにイメージされますのでその由来は・・・
「立命」というのは中国の古典「孟子」の盡心章(じんしんしょう)の一節にある「殀寿(ようじゅ)貳(たが)わず、身を修めて以て之れを俟(ま)つは、命を立つる所以(ゆえん)なり」から採ったもので、「人間には、若死にする人もあれば、長生きする人もあるが、それはすべて天命で決められていることである。だから生きている間はわが身の修養(勉強)に努めて天命を待つのが人間の本分を全うすることなのである」という考えです。
したがって、「立命館」は人間がその本分をまっとうするための場所を意味しています。
立命館の名称が孟子の盡心章の一節にちなんでいることから、2005年7月、中国政府より孟子の石像が寄贈され、朱雀キャンパスに置かれています。



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by Topzemi-aobajuku | 2018-05-30 18:16 | 大野木塾長 | Comments(0)